日本全国に恋人たちの聖地とされるところはあちこちにあるようです。

なかでも固有名詞にまでなった恋人岬は伊豆と柏崎にありますが、どちらも後から改名されたものだそうです。

そこで徳島に行ったときゲットしたのが「恋人峠」です。



正真正銘の「恋人」地名です。峠の案内板には平家の公達との涙の別れとの言い伝えがあるとされています。「恋人峠」を「こいびととうげ」と読むのなら、ありそうな話です。しかし橋の名前を見てください。



「こいとばし」です。だからここは「こいととうげ」なのです。「こいと」と呼ぶ地名に「恋人」という漢字を当て字したため、喜んだのが後世の好事家です。漢字の字面から膨らむ妄想は限りないですね。平家の落人伝説で有名な祖谷渓が奥に控えているだけに平家の公達を持ち出してきたのには笑っちゃいました。

この手の話はよそにもあります。埼玉県の顔振峠(ごうぶりとうげ)。義経主従が絶景のあまり顔を振り振り登ったという言い伝えがあるそうです。でもそんなに都合よく義経が来るはずがありません。尖った山の「かあぶり」が訛った説が有力のようです。このように東国では義経、西国では平家が人気ということでしょう。



「こいと」で思い出すのは落語「立ち切れ線香」。ヒロインの名前が「小糸(こいと)」です。ほかには「小糸製作所」でしょうか。ほかに名詞では大阪弁で「いとさん」。これは「幼児とか娘さん」。直訳すると「小さな娘さん」のようです。なんかイマイチわからないですね。

「恋人橋」が架けられた地点には色んなモニュメントがあります。しかし「恋人洞門」の下流にあるオーバーハングした崖はさすがに凄いです。そしてその下流に「恋人峠」の看板が設置してあるし、「恋人峠」のバス停はもっと下がった所にありました。

この辺りでしょうか? 穴吹川対岸の中腹に蔭四合地(かげ しごうじ)という集落があります。すでに廃村になったようですが、このサイトによりますと
『国道から恋人(こいと)橋を渡り、林道を進むと集落に到達。』
とあります。文脈から類推すると国道にある現在の恋人橋ではなく、穴吹川にかかっている橋と思われます。2.5万図でも確認できますよね。つまり現在の恋人橋は後から作られたもので、本来の「恋人(こいと)」地名は谷底あたりのように考えられます。それでは「こいと」はどういう意味かと問われてもわからないのが残念です。


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[2017/03/06 20:49] | TB(0) | CM(4)

恋人峠

 こんばんは。

 柿其温泉近くには、謂れは知りませんが「恋路峠」がありますね。2015年秋に行きましたが峠からは中央アルプスが見えました。展望台みたいなところには、2輪旅行者向けか小屋がありました。

恋路峠

恋路峠ありますねえ。私は2005年に行ってます。
峠には立派な石碑が建立され、裏に
「恋路峠はいにしえの小路峠に由来する」
と唱ってありました。
小路がどうして「こいじ」と読めたのか不思議です。
http://tougeoyaji.ciao.jp/koijitouge.htm

[2017/03/07 18:16] 峠おやじ [ 編集 ]

立ちきれ線香

2007年のNHK朝ドラ 「ちりとてちん」 、落語をとりまく世界をモチーフとしたドラマ。
主人公の母親(演・和久井映見)が 「糸子」さんでしたね。

物語りも後半に、その「立ち切れ線香」 のエピソードが演じられ、糸子さんは 「コイト」の役で・・。

そんな先のことの脚本までも考慮して練られていたのか、登場人物の名前!
と、驚愕したものです。。。


「地名の漢字は、読みを当てただけ」ってのは頷けます。


[2017/03/10 00:07] とまぢふ [ 編集 ]

「落語ザ・ムービー」ちりとてちん

とまぢふさん
懐かしいですねえ。朝ドラ「ちりとてちん」。
年末年始をはさんで映像で見る落語「落語ザ・ムービー」が
やってまして、そこでも「ちりとてちん」がありました。
http://www4.nhk.or.jp/rakumov/
再放送もやるようです。
[2017/03/10 22:27] 峠おやじ [ 編集 ]

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