2008-09

誰でもよかった殺人事件

秋葉原の通り魔殺人事件いらい日本全国で「誰でもよかった」殺人事件が多発している。

東京、茨城、岡山、福井そして今回の八王子の事件である。1月、東京・品川区の商店街で通行人5人が包丁で切りつけられた事件では、逮捕された高校生の少年は「しかられてむしゃくしゃしていた。誰でもいいから皆殺しにしたかった」とのことだし、3月に茨城県土浦市の駅や周辺で1人が死亡、7人が重軽傷を負った事件では、逮捕された男は「人を殺そうと思った。何人か殺せば死刑になれると思った」と供述している。

人を殺すのにこんなにアッサリ実行し、しかも「誰でもよかった」などと言われちゃ、西村京太郎も商売あがったりである。それなりの動機があってターゲットもしっかりしていなくては推理小説にもならないのである。

誰でもよけりゃ、まず自分を殺せよ。そうすりゃ少なくとも接点のない人たちには迷惑をかけない。当然自分の親族や勤務先には迷惑はかかる。それでも自殺者は年間3万人を数えることから、社会的現象として原因はそれなりに分析してもらえるからそれでいいではないか。それができないのは何故だ?

思うに破滅の方向を自分に向けず他人に向ける者は自意識過剰なのではないか?自分の思うことが通らないといってむくれたり切れたり、注目してもらえないと面白くなくて何かと当たり散らす。それがこうじて殺人にエスカレートしたのではないか?

申し訳ないけど、かつて自分もそうだった。小学生のときに酷かったが高校生になってもかなり残っていた。当たり散らすのは身近なもの、カバンだったり算盤だったり親や友達の場合もあった。だから基本的には自己チューなのだ。

そんな性根は治そうとしても容易に治らない。自信や希望をもたせ、心の平穏を保たせることのベースは『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 』すなわち日本国憲法第25条、生存権の理念である。じゃあ、国が面倒をみてくれるのか?

しかしこの最低限度というのが私らの子供のころとは格段にベースが上がっている。私ら下宿といえば間借りが基本。アパートでも共同トイレに共同炊事場が当たり前だった。それが今ではワンルームマンション。ニートや引きこもりが増えても仕方がないわな。居心地が良すぎるもん。それに対して企業はリストラ・派遣・パートなど正社員の数を減らし、こちらも自己チュー営業まっしぐら。われわれの最低限の生活を営む権利を侵害しているとしかいえない。

こうなると、ぜいたくに慣れた日本人、これからこういう「誰でもよかった」殺人事件(別名・自己チュー殺人事件)は増えると思うよ。

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