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ノックの音がした。前回と同じくここはキャンピングカーの中、場所は東北である。

九州では私服警官とはいえ、ノックの音に反応してドアを開けたばかりに大量の蚊の侵入を許し、エライ目に遭った。だから今回は無視した。ところが敵は去るどころか別の方向へ回ってノックしてきた。先回は真っ暗になっていたが、今回はまだ夕暮れ時といえる時間帯だった。

そこでドアを開けてこっちから外に出てみた。ドアを開けっ放しにしなければ少なくとも蚊の侵入は防げるからである。ところが外には誰もいない。遠野も近いから座敷わらしでもいたずらに来たのか?と車の周りを回ってみると、わらしではなく、おっさんがいた。

そのおっさん、いきなり聞いてきた。
「今日ここに泊まりますか?」
そんなこと見ず知らずのおっさんに言う必要もなかろうと思いながらもウソをつく必要もないので答えた。
「泊まりますよ」
「ああ、良かった。さっきここへ来たんだけれど、わしだけだったらどうしようと端っこの方に止めたんですよ」
それが何か?訝しんでいると、そのおっさんは安心したように自分の車に戻っていった。単に寂しかっただけのようである。変なおっさんだ。私ゃ、賑やかな方が寝られなくて困るのにな。見解の相違とは恐ろしいと思ったくらいだった。

その夜は何事もなく翌朝を迎えた。朝食をとり、朝のセレモニーを済ませるべく車外に出ると、昨日のおっさんが待ち構えていたように話しかけてきた。自分は年金受給者で九州人だ。今回は半年掛けて北海道に夏着くように行く予定だ。前回のときは現地の漁港でトロ箱いっぱいのイカがメチャ安いので買ってその場でさばき、一夜干しにして九州に送ったとか、自慢話をどこまでも喋りそうで、どこかで制止しないと大変なことになりそうだった。

私らの業界は、有給休暇をほとんど使わないので、休日や強制休暇の時間はもの凄く貴重である。そしてその時間を使って峠漁りを効率よくするためにプランニングもかなりしてきている。それなのに朝の貴重な時間を浪費するわけにはいかない。

だいいちお勤めに行こうとしているのを我慢すると出るものが出なくなって一日中不安にかられる心配もあるので、「ごめんなさい」とトイレの方向を指さし、ようやく危機を脱することができた。

ほんと、キャンピングカーのドアをノックされると、ロクなことがないわ(--;)

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[2012/06/16 01:13] キャンピングカー | トラックバック(-) | CM(0)

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